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ガトン滞在記'98

taishi98.exblog.jp

たいしが綴る、98年夏にオーストラリア・クイーンズランド州ガトン市にホームステイした際の思い出話

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第12回・TOO SHY SHY BOY!

(筆者でさえ)忘れた頃の、実に3年ぶりの更新の『ガトン滞在記'98』です。たいしですこんにちは。

改めて、このブログが何かと言いますと、そもそも自分が中3の頃に、市の海外派遣でオーストラリア・ガトン市へホームステイに行きまして、当時一緒に行ったメンバーと今でも飲んだりちょいちょい集まる中で、自分がみんなより当時のことをやたらと覚えているということで、忘れないうちにブログに書こうというのがテーマでスタートしたわけですが、10年経って鮮明だった記憶は、15年も経つと相当に薄れます(苦笑)

なのでそれらが消えてなくなる前に、なけなしの脳みそを振り絞って書きます。今年こそ書き終える…つもりです^^;

さてサヨナラパーティーの翌日、7日間ほどお世話になったホストファミリーともいよいよお別れの日。僕は早朝に叩き起こされた。目を開けるとホストシスターのナディンの姿が。前回も触れたけど、ナディンと僕はやたらとドライな関係。この日の別れの挨拶も幾分ストレートで、

「さよなら、また会いましょうね」

的な一言を、笑顔でさらりと言い残し立ち去りました。いわゆる欧米映画に見られるHug&Kissみたいなアクションまるで無し。いきなり起こされ寝起き全開の僕も「See you…」と伝えるのがギリギリで、日本のシャイボーイと豪国のシャイガールの別れのやり取りは、1分程で終了。

ロッキャー高校に集合して、ホストファミリーともここでお別れです。異国の地で何日間もずっと一緒に過ごしたのに、下手すりゃ一生会えない人がいるという感覚は、みんなあの年齢にして初めてだったんではないでしょうか。涙を流す人も多い中、自分はと言うと、先述した様々な過酷なエピソードの末に、この頃なかなか疲労が困憊しておりまして、またここでもシャイだったワタクシ、結局泣かずにお互い笑顔でフランクにお別れ。まあ、これはこれでありでしょう。本当にお世話になりました。

一同はガトン市を離れ、ブリスベンの街へ移動。少し買い物をする時間が与えられて、男子何人かでデパートへ。おもちゃ屋さんを覗いてみたら、ジャパニーズのソウルを激しくくすぐるシロモノを発見!

たまごっち(English ver.)

当時まだまだ人気を博していて手に入りにくかった国民的玩具が、こっちではワゴンセールしてました。買うしか無いでしょう。

単体販売は日本円で¥500くらいで、『HIMIKO』という、卑弥呼に酷似した謎のキャラクターを育てるゲームが抱き合わせだと¥1,000くらい。申し訳ないけど『HIMIKO』はいらないので、たまごっち単体で購入。

帰国前夜はこの辺りのホテル『NOVOTEL』に宿泊することに。部屋割りがあらかじめ決まっていて、6人しか行かなかった男子は2人ずつに分かれることに。H中のスグルくん&KH中のツヨシくんコンビ。HI中のコータくん&OI中のワタルくんコンビ。そしてA中のマツモトくん&N中オレコンビ。部屋割りした先生、各々のキャラをよくわかってるなぁという感じです。

今回の旅で食事の味の違いには苦労した僕も、ホテルの夕食はなかなか美味しくて、食後もヤロウ数人でお決まりの女子部屋へ訪問したりとなんとも男子中学生らしい時間を過ごし、部屋に戻ってシャワーを浴びて就寝。朝起きたら支度をして、ベッド脇にスタッフさん宛にチップを置きます。これは海外ならではの感覚ですな。そしてベッド脇にはメモ帳が。そこで同部屋のマツモトくん。ペンを取り一言書き綴りました。

“F××K Y×U !”(当ブログ自主規制)

たいし「さすがにこれはヤバいっしょ!」
マツモト「だいじょーぶだよ。日本人はユーモアが足りないんだよ。

いやいや、もはや自分がシャイだとかジャパニーズだとか、そういうレベルの話じゃない。冗談で済めばいいが、もしホテルから市につまらないクレームとか入って、後々市役所に呼び出されたりしたらどーすんのよと、たいし少年は真面目に不安になり、帰国後一週間くらいは密かにビビってたことを書いとくぜ、マツモトくん。

次回は最終回(予定)!ちゃんと年内に書きます。
# by taishi-98summer | 2013-06-17 17:05
もはや1年に1回ペースでの、大変グダグダな更新になってしまった当滞在記。

書き始めた2年前は、ちょうどホームステイから10年目で記憶もある程度は鮮明に残っていたものの、あれから2年で結構記憶って薄れるもんですね。すなわち人間の記憶力は10年が1つの節目であることを、この脳みそ(減る一方)をもって痛感しました。もう12年だもんね、当時「カズ、三浦カズ」等々で、あれだけフランス大会でバッシングされた岡ちゃんが、また南アフリカ大会で監督やるなんて誰も想像もしなかったでしょう。

果たして来年以降どれだけ記憶が残っているのか自信がないため、覚えているうちに書き終えようかと思います。記憶を呼び起こすために、当時ヒットしたLUNA SEAのアルバム『SHINE』を聴きながら書いてます。「I for You」が淡いです。

ホームステイの最後の夜に、いよいよこのステイの一大イベントであろう「サヨナラパーティー」が行われました。

お世話になったロッキャー高校の体育館を一晩借りて、各ホストファミリーが全員集まって過ごすイベント。市のお偉いさん方もお見えになって、それなりの規模で行われた気がします。みんな浴衣に下駄着用でした。HI中のコータくんは甚平だったね。

このイベントに向けて、我々生徒達は「出し物」を披露するため、打ち合わせや練習を重ねてきました。マジックを披露した人もいれば、歌を歌った人、自作の洋服をファッションショー風に紹介した人、二人羽織を企画した人もいて、うちのホストブラザーのリードくん(元気?)が果敢に挑戦していました。

思い出したけど、うちのホストシスターのナディンさんは、シャイなのか興味がないのか、初日から自分とすこぶるドライな関係。滞在中もあんまり会話を交わすこともなく、このパーティーもバイトかなんかでまさかの欠席。そこは義理でも休み希望出して欲しかったわ。

話がそれましたが、みんながそれぞれきちんと計画立てて頑張って来た中で、我々派遣生男子一同は、渾身の芸「マシュマロキャッチ」を披露。
一応改めてルールを説明すると、2人1組で片方の人がマシュマロを投げ、もう1人が口でキャッチするだけの、出し物というよりもはや悪ふざけレベル。日本から持ち込んだマシュマロが税関で引っかかりそうになるというアクシデントを乗り越え、各メンバーがラムネ味とメロン味を手に取り、いざスタンバイ。

オープニングの煽りMCを任された、男子エンタメ担当の自分。
「Hey! ladies & gentlemen, we will play Marshmallow-Catch! OK!? Oh Yeah!! Thank you!!!」(全文)

もう受験生とは思えないくらいのEZなEnglishで、マシュマロキャッチはスタート。おぉ!意外や意外、ウケてるぞ。ノリは加速して現地の皆様にも参加して頂き、場の空気がシラケないうちに早めに終了。やったぜGuys!!これで安心して帰国が出来るぞ。

最後にみんなで「上を向いて歩こう」「SUKIYAKI」(つまりはおんなじ曲)を合唱。輪になって練習した秩父音頭をみんなで踊ったのもここでしたっけ??

実際この夜がホストファミリーと過ごす最後の夜だったわけで、みんな思い思いの一晩だったのではないでしょうか。さすがに当時の心境までは覚えてないけど、帰りに体育館を出て、暗い中車に乗り込んで帰る情景をうっすらと覚えてます。

次回はいよいよ帰国ですよ。
おそらくもう1〜2回の更新で書き終えるかと思いますので、年内の執筆を目指します。
# by taishi-98summer | 2010-07-06 21:44

第10回・ガトン珍遊記

気づけばあの夏のホームステイから11年が経とうとしていますが、今回は「珍エピソード集」と題して、自分の身に起こった珍事を覚えているだけ書いてみます。

ある日の夕方、ホストシスターのナディンがバイトをしているマックに、勤務終了をみて一家で向かえに行ったことがあった。
そこでは夕ご飯も兼ねるということで、ホストマザーから「今から注文するけど、タイシ何を食べるの?」的な事を聞かれた。僕は日本人。一応建前でもさ、とりあえずのところこう答えるさ。

たいし「いやいや、自分で払うから大丈夫だよ!」
するとすかさずマザー、
マザー「あら、そう。わかったわ」
たいし「…」

チーン。
気を使った一言が裏目に。ホームステイしていながら、痛恨の自腹メシ決定。
「Big Mac Meal」という、日本で言うところのビッグマックLLセットみたいなものを注文。前回で食事の味の違いに関しては書いたけど、マックは日本と比べても味が大体同じ(ちょいと向こうのが大味か)。なので滞在中にはマック、大変重宝しました。

別の日の午後、これまたテニスをしているシスターを向かえに行くため、マザーと車でコートまで。「呼んでくるから、あなたは車の中で待っててね」とマザーが建物の中に入る。車からはテニスコートが見え、どうやらシスターがテニスをやっている。しばらく車の中で待つことに。

…。

…待てど暮らせど、マザーもシスターも全然帰って来る気配がない。
すると突然、なんと着替えを済ませたマザーがラケットを持ってコートに登場。

あんたもやるんかい!!見知らぬ土地で1人、誰がこんな展開予想したであろうか。
何もすることのない僕は彼女らのプレイするテニスをひたすら観戦し(独り言で実況したりもした)、相当経ってから一汗流した彼女らは清々しい表情で車へカムバック。
無理矢理笑顔で迎え入れた自分であった。幼児なら確実に熱中症レベルである。

時は変わってある日の昼下がり、ホストマザーに連れられてご近所のお宅へ遊びに出かけた。そこにはご近所の主婦が集まっていて、「うちのタイシよ」的な紹介の元軽く挨拶を交わした後、子供部屋へ放り込まれる。そこにはその家の可愛い幼児達が遊んでいて、しばらくの間彼らと時間を過ごすことに。

1人のガキンチョが「一緒にやろうぜ!」と何やら見馴れたマシンを指差した。
そいつはなんと、

スーパーファミコン。

現地では「SUPER NINTENDO」と呼ばれるスーファミで、彼らとおなじみ『マリオカート』で対戦することに。
スーファミ発祥の地、日本から遥々来た自分は軽々しく勝負を挑まれ、負けては故郷に帰れない。
この国際レースに日本代表としての意地と誇りをかけ、歳が最低でも10は離れていたであろう彼らに私、ハッキリ言って本気でやりました。

ロケットスタートに目を丸くする彼ら。フフン。結果はさすがに自分の大勝だったが、負けたガキンチョは半泣きでコントローラーを放り投げる始末。その行為にスポーツマンシップを疑ったけど、今となっては自分の大人気無さが国境を越えて恥ずかしい。I'm sorry。

その他にも色々ありました。

・週末に教会へ連れられて行く。やっぱり現地の教会は雰囲気が違うな〜と感動したものの、何故か賛美歌をバンド演奏。そしてそのバンドがお世辞にも上手いとは言えず、場は相当シュールな空気に。

・おそらく今回のステイでファミリーが用意してくれた最大級のエンターテイメント「映画」を観に街まで行く。数日前から「この日は映画を観に行くわよ♪」とホストマザーから言われていた。
いわゆるレイトショーで、いざ始まったのは当時日本未公開の「ドクター・ドリトル」。当然字幕など有るわけ無い。英語を追いかけるのに必死で、その結果たいし痛恨の爆睡。起きた頃にはラストシーンで、ハッキリ言って映画のストーリーなんて全然わかんない。けど寝てたかどうかなんて隣にいてもわかんないだろうと、映画館を出てとりあえず満足げな表情をしていると、ホストシスターから「タイシ、寝てたでしょ 」と容赦なくツッコまれる。バレていた。

次回はいよいよサヨナラパーティーです!
# by taishi-98summer | 2009-07-03 10:11
ドリームワールドから帰って来た日だったか、そのよく翌日だったか、夜になってホストファミリーが「出かけるぞ」と僕を車へ。

当初聞いてなかったので、夜な夜などこへ出かけるのだろうと車に揺られてしばらくすると、一件のお家へ。そこには既に他の研修生のみんなが沢山いるではないか。急遽みんなにまた会えてウキウキしたのを覚えてます。

なんとこの日、サプライズでHI中のヨシザワさんのバースデーパーティーでした☆
ローソクを吹き消す前の彼女の「私は英語が上手く話せないけど、今とても幸せです」的な英語での挨拶は覚えてます。自分じゃとっさに思いつかないからね(アドリブ苦手)。
そんな彼女はもうすぐ現地の男性と結婚する予定。なんだか嬉しいですよね。思い返すと時の流れをしみじみと感じます。

この日はその後、みんなでお庭でバーベキューをしたり、バスケをしたり、何故か敷地の片隅でトランポリンをしたりと、結構楽しかったんです。何か子供の時って、夜に外で遊んでいると妙にテンションが上がったなぁ。

そんな中、バスケをしている最中にツヨシくんが眼鏡を破損。顔面にボールが当たった際にレンズがフレームからポコッととれてしまい、使用不能。途端に下がる彼の視力とテンション。まあ、大変だったね。
なおその眼鏡、パーティー後に彼がホストファミリーに「My glasses were broken」とアピールし、翌日には修理に連れてってもらい直ったそう。よかったね。

あと余談なんですがこのパーティーの時、自分は焚き火を囲んである女子と座り込んで長話していたのですが、それを思い切りキャッチされ、「たいしはその子が好きだ」「その子には既に彼氏がいるから、たいしかわいそう」的な、根も葉もない噂が一部の研修生の間に勝手に広まってしまい、本人の全く知らないところでとんだ初ロマンスとなってしまうことに。しかもその噂が本人の耳に届いたのは帰りの飛行機の機内。最後の最後にそれかよって(笑)
改めて、報道内容を完全否定させていただきます。

次回は「珍エピソード集」をお届けします!
# by taishi-98summer | 2008-08-26 17:37

第8回・Ah Forever Your Love

最初に、これは流してもいい話題なんだけど、思い出したから書きまっせ。

前回書いたロッキャー高校。校内を歩いているだけで、向こうの生徒達は男女問わずフランクに挨拶をしてくる。ところが、フランクすぎるヤツが一人だけいた。

そいつはうちらより年下の少年なのだが、「お前らは年上だろ?けど身長が俺と変わんないね」的な挑発をしに、男子の輪にわざわざやってきた。これに男子勢は怒りを露に。「なめんなよ!」って日本語で言ったと思う(伝わるわけないけど)。確かにワタルくん以外の男子は皆身長が低かったんだけどね。

その風貌から、特に根拠もなく我々の間で“インド”と呼ばれていた彼は、女子にはとてもイイ顔をするという二面性の持ち主だったため(現に女子ウケは良さそうだった)、それがまた我々ヤロウ共の怒りを買ったのは言うまでもない。ちなみに研修生全員に配られた報告集の61ページのサイトウさんページにヤツの写真が載ってるよ。

さてホームステイが始まって2日後くらいか、それまで留守にしていたホストブラザー(弟)となるリードくんとご対面。確か2こ下だったけど、性格も良くて自分なんかより全然しっかりしてました。しかもイケメン。もう確実に結婚してるでしょう。

ある日、彼と一緒に家の牧場(超広い)の農作業を手伝うことに。
着いてからとにかく目にするもの全てに新鮮さを感じていた自分は、農作業ひとつにしてもルンルン。せっせと手押し車を押したりして楽しくやっていたのだが、そんな自分に冷や水をかけるが如く、痛恨の事態に陥ることに。

牛のフンを踏んでしまいました。

テンションが急降下。もう全然楽しくない。
牧場なのでフンの1つや2つくらい仕方ないのですが、よく見たらリードくん、作業用の長靴に履き替えてるじゃん。なんでここまで手伝わせて、僕には長靴とか貸してくれないんすか?
向こうでは基本家の中でも靴なので、こんなウンの付いた靴はもう履いて歩けない。きっと洗えばいいんだろうけど、ホストマザーにこの話を切り出すのもなんかイヤだ。
さようなら、ナイキのエアズームスピリドン(泣)
第5回でも触れたが、今回自分は靴を予備でもう1足持参していた。残り日数が半分以上ある段階で、早くも役に立つことになるとは…。

生活にも慣れて来た頃、研修生全員で『ドリームワールド』というご当地遊園地へ。
向こうの遊園地は日本に比べてなかなか大味で、例えば水系のアトラクションの場合、普通にしてても容赦なく水がかかります。またここは「タワー・オブ・テラー」という絶叫マシンが目玉らしく、ホストファミリーに乗って来いと言われた手前乗らないで帰るわけにもいかず、コータくんらとチャレンジ。スピードがハンパなかったです。
乗り物だけじゃなくて、園内にカンガルー等動物が飼育されていたりと、見所も多くて結構楽しく過ごせました。
スグルくんはここでスポーティーなサングラスを購入。これをかける彼は妙にネイティブな雰囲気でした。

この後一同はゴールドコーストの海岸へ。波がでかい。当時「ビーチボーイズ」の再放送を観ていたこともあって、青いサングラスは無くとも気分は桜井広海。ズボンの裾をまくって膝くらいまで入って終わろうとした矢先にビッグウェーブがザバーン。ズボン全体がびしょ濡れになってしまい、以降はどれだけ濡れても気にしなくなり海遊びを楽しみました。
帰宅後ホストマザーが笑いながら、「あら、やっぱり海に入ったのね」的な一言。面倒かけてスミマセン。

次回はホームステイ後半戦です。
# by taishi-98summer | 2008-08-13 08:03

by taishi-98summer